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28GHzアレイアンテナが準備完了

普及しないミリ波の研究開発にどうぞ!

28GHzアレイアンテナが準備完了

━━━2024/03/31 No.069━━━

 

こちらの写真は新年にも紹介していましたが、アナログデバイセズ様が日本で開発した28GHz 8×8アレイアンテナです。基板設計はエスタカヤ様が担当し、弊社はMATLABにてビームフォーミングのプログラムやケースを担当しました。

製品名はDragonflyと言います。Dragonflyはお客様自身で動作させることは非常に困難なため、弊社がシステムアップして提供します。製品名はDragonfly SDK(System Development Kit)となります。

DragonflySDK

ここで、Dragonflyを動かしてきたデバッグの手順を簡単に説明します。始めに、PLLチップ、Up/Down Converterチップ、Beamformerチップを設定して各チップを動作させます。次に、IF(3.5GHz)を入力すると28GHzのミリ波が出力されます。また、28GHzのミリ波を受信させることでIF(3.5GHz)が信号が測定できるようになります。そして、チップ内や基板上の配線による遅延やゲインの違いをキャリブレーションして、各64素子の違いを合わせこみます。ここまで動くと後は各素子にビーム方向(角度)に対応した位相情報を設定すれば、ビームステアリングが動作します。

この手順は「すんなり行く」ほど簡単なことではありません。初めて上がった基板で、基板改訂を一度もすることなく、ここまで動作したことに感動しております。これもADI様とエスタカヤ様のミリ波技術が「高度ですごい」と感じる次第です。下記は弊社のシールドテント内で間に合わせのローテータで、初めて取得したビームステアリングの波形です。

BeamSteering

ミリ波の研究というと、非常に高額で手が出せないとお考えの研究者、開発者の方が多いと思います。ミリ波のSGやスペアナの測定器は非常に高額で数千万円することでしょう。Dragonfly SDKはアレイアンテナを対向で使用することで、高額な測定器無しでもミリ波の実験を開始することが出来ます。低価格なスタートが可能です。

imgnotepc

まだまだ普及の兆しも見えない28GHzの5G-NRですが、このDragonflySDKから突破口が見えてきそうな予感を感じているのは私だけでしょうか?

ミリ波をやりませんか?

Dragonfly SDKは、近々、初回の限られたの機能で提供を開始します。今後の進化は、逐次、メルマガでお知らせしていきます。よろしくお願い致します。

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