Whats'New
ミリ波開発キットのプレスリリース
ミリ波開発キットのプレスリリース ━━━2026/08/03 No.90━━━
先週、地方独立行政法人東京都立産業技術センター(都産技研)から、「ミリ波開発キット」のプレスリリースが発信されました。2025年7月から1年間をかけて、都産技研様と共同で開発しました。下記のタイトルをクリックすると都産技研の紹介ページが開きます。
「ミリ波開発キット」の特徴は、小型・低コストで28GHzミリ波のOTA(Over the Air)試験を実現することです。開発で苦労した点は、OpenAirInterface(OAI)の5GオープンソースでFR2を疎通したことです。OAIは、5Gオープンソースとしては唯一、端末(UE)も提供されており、UbuntuのPCで動作しています。しかしながら、OAIのFR2対応は、O-RANのLITEONなどのO-RUが主流で高級サーバー上で動作し、UEはQuectelなどのCots端末のシステム構成です。
弊社ではISAC(Integration Sensing and Communication)など6Gに向けて自由にビームが振れる5G/6G-RAN(Radio Area Network)を目指しました。大手ベンダーのO-RUやUEは、5G規格に従い動作しますので、研究向けにユーザーが自由にビームを振ることはできません。そこで、OAIでは、CU/DU一体のgNBとUEはFR2対応が余り進んでいませんが、あえてここに挑戦しました。わずか50MHz帯域(PRBS32)ですが、疎通しています。
こちらが「ミリ波開発キット」の写真です。中が見えるようにフロントパネルは取り外しています。上の箱から、ドラゴンフライ、CLK部、SDR部、PC部になります。各部の機能は、今後紹介して行きます。
ドラゴンフライを除いての大きさは、24(w),34(d),50(h)とコンパクトです。現場に持ち込んで、面倒な配線が少なく、素早い立ち上げでき、実験時間を多く確保できます。
下図は簡易的なRAN構成図です。
上の図をクリックすると都産技研からのリリースの資料がご覧頂けます。
この構成で5GCもgNBのPC上で実行されており、ミリ波だけで疎通しています。Sub-6のアンカーバンドはありませんので、ミリ波・サブ6のDual Connectivity(DC)の動作ではありません。キャリアではこのミリ波のみは現状では容易に出来ないことと思いますが、このOAIの構成では実現しています。ローカル5Gのミリ波研究には向いているのではないでしょうか?
また、高速なビームステアリング(30μsec)は出来ていますが、3GPPに準拠したビーム選択はこれからの実装です。みなさまのご要望を伺いながら機能アップしたいと思います。
===================================
※ご意見、ご感想、ご質問をお待ちしています。 => info@idaqs.jp
===================================


